LEARJET 35A            1/48  ハセガワ 













 リアジェットはアメリカの電子機器メーカーのリア社が開発したビジネスジェット機です。
 リア社は1960年に設立したスイス・アメリカ航空会社(SAAC)でビジネスジェット機の市場を解析し、双発の高速
 ビジネスジェット機SAAC−23を開発しました。これは1962年社名がリアジェット社と変更されると共にリアジェット・
 モデル23と改称されました。モデル23はスイスの単座戦闘攻撃機FAA P−16の主翼と尾翼をそのまま使用、胴体を
 新たに設計するという方法で開発費の節減をはかり機体価格の引き下げに成功した機体です。
 試作1号機は1963年10月7日に初飛行しましたが尾翼部分はかなりの改修が施され水平尾翼は垂直尾翼の翼端に
 移設し、後退角も25度にふやされました。機体価格の引き下げが功を奏し、数多いビジネスジェット機よりも開発・完成
 が早かった事と相まって好調な滑り出しを見せました。その後開発されたモデル24/25は設計基準を”カテゴリーT”
 (エアライナーが全てカテゴリーTでTはTRANSPORTの頭文字です。)に基いて設計し直し安全性が向上、1966年
 から引渡しが開始されました。1970年にはゲイツゴム会社がリア社の株式を60%取得した事から社名がゲイツ・リア
 ジェット社に変更されました。モデル35/36は最新のシリーズでモデル25Dまでのシリーズと異なり胴体はモデル25
 より34Cm長く、翼幅も61Cmずつ延長されています。エンジンもギャレットエアリサーチTFE731−2ターボファンに
 換装されました。TFE731はファンとファン駆動タービンとの間に減速ギアを置いたギャードファンと呼ばれる新しい世
 代のエンジンで高い運用速度、少ない燃料消費率、長い航続距離をもたらしています。
 モデル35は8客席で1973年1月に初飛行した標準型で、モデル36は6客席とし代りに燃料容量を667ℓ増加した、
 長距離型で大西洋横断が可能とされています。1974年7月9日、型式承認が交付され9月から引渡しが開始されまし
 た。納入機数は全シリーズですでに800機を超えアメリカビジネスジェット機の大半を占めています。またモデル36は
 1976年5月に有名なプロゴルファーのアーノルドパーマー氏を機長として57時間25分42秒で世界一周という
 ビジネスジェットの世界記録を樹立しています。これはゲイツ・リアジェットのシンプル&ビューティフルなプロポーション
 と強力な性能が貢献しています。1977年9月にはモデル35/36の次世代シリーズともいうべき、10人の乗客が収容
 でき、ウィングレット、TFE731−3−100Bファンエンジン付きのモデル54〜56シリーズが発表されました。

 《リアジェット 35/36 データー》
 全幅:12.04m 全長:14.83m 全高:3.73m ホイールベース:2.51m 水平尾翼巾:4.47m
 主翼面積:23.53u 自重:4132kg 最大離陸重量:7710kg 
 エンジン:ギャレットエアリサーチTFE−731−2−2B ターボファン(推力1587kg×2)
 燃料容量:3524ℓ(35) 運用限界マッハ数:0.83(860km/h) 巡航速度:816km/h 運用限界高度:13716m
 キャビン寸法:長さ3.94m 幅1.49m 高さ1.32m 乗員/乗客:2名/8名(35型8客席 36型6客席)

                                             (ハセガワの説明書 1996年 より抜粋)

 *スイス空軍のキットを、阪神タイガース専用機(仮想)に変更しています。
 

 
 2009. 9. 5. 〜 6. 高松ニッパーズ第5回作品展  : サンポート高松1F市民ギャラリー

  2009. 9       譲渡