マクドネルダグラスDC−10−40は、ワイドボディーの大型旅客機です。1966年4月にアメリカン航空の要求した
エアバスの仕様に基づいて開発されました。その後アメリカの大手エアラインの意見を取り入れ、DC−10−10の
基本仕様が決定されました。主翼に2発、垂直尾翼に1発の計3発エンジン搭載になりました。中でも垂直尾翼に
取り付けられたエンジンはユニークでストレートのダクトを取り付けています。これによりエンジンへの空気の流れが
スムーズになります。DC−10の各形式はエンジンの違いなどで別れています。最初のDC−10−10はGEのCF6−
6Dが搭載されました。この後、長距離型としてCF6−50Aを搭載したDC−10−3−が開発されましたが、
この長距離型は機体重量の増加のため胴体に主脚が追加装備されています。エンジンをP&W製のJT9D−20Wに
したDC−10−40も開発されました。また日本航空のDC10−40はよりパワーアップを計ったP&W JT9D−59A
を装備しています。これらの長距離型は翼端が0.9m延長されています。この他、DC−10シリーズはカーゴ型や
軍用の空中給油機などのバリエーションがあります。
フィンランド航空ムーミンヨーロッパ
フィンランド航空は、森と湖の国、フィンランドを拠点とする世界でも有数の歴史を誇る航空会社です。
日本へは1983年に東京−ヘルシンキ線で乗り入れが開始されヨーロッパへのノンストップ便が初めて開かれました。
1985年からは従来の路線に加え大阪−ヘルシンキ線も開設し、その使用機材にはフィンランド生まれの童話の
キャラクター、ムーミンとムーミン谷の住人が描かれ、ヨーロッパと日本の空を結んでいます。
<データ>
全長:55.50m 全幅:50.40m 全高:17.70m 航続距離:7,700km 座席数:318席
エンジン:GE CF6−50A 推力:23,814kgp
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3 巡航速度:876Km/h
(株)長谷川製作所 組立て説明書より抜粋 1995.5
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